なるほど









他にも「マザコン嫌い」で検索すると数百万件の記事がヒットしたり、アンケートで8割以上の女性が「マザコンは嫌い」と答えていたりするので、実際にマザコンの嫌いな女性は多いと言える。

一方でロリコンに関して言えば、過去のまとめでも触れたことだが、少女漫画では少女と大人の男性が恋に落ちるストーリーは人気があるのに対し、レディースコミックではそのような傾向は無い。

逆に、レディースコミックにおいてはアラサー女性が年下の男性と恋に落ちるストーリーは人気があるが、少女漫画にはそういったことは無い。 要するに、女性が年齢を重ねるにつれてその人が望む恋愛の形態も変わるということが如実に表れているのだ。

ところが、「マザコンは嫌い」に関して言えばその傾向は大人の女性だけでなく女子中高生にも存在する。 実際、マザコンの男性に少女が恋をする少女漫画は売れ筋では全くない。

しかもマザコンに関してはロリコンとは違い、犯罪的要素は皆無である点も重要だ。 つまり、ロリコンに対するような「犯罪者に嫌悪感を覚えるのは当たり前」という論理は通用しない。 それでも多くの女性たちがマザコンに対しロリコンと同じように「気持ち悪い」と嫌悪感をあらわにする。

ただ、巷でも指摘されていることだが、マザコン嫌いな女性に息子が生まれた途端、息子をマザコンに育てようとする例は少なくない。 要するに、マザコンが悪いのではなく、「マザー」が自分であれば良く、自分でなければ悪いということになる。

少女漫画で少女が大人の男性と恋に落ちる話が人気なのも、それを読む層が少女自身だからで、レディコミで男性から好かれるのが大人の女性なのも、「読者が大人の女性だから」と言う他ない。 (その点、高校生くらいの若者が主人公の漫画を好む中年男性とは対照的である

それらの事実から読み取れるのは、「女性は自分が恋愛の対象外となり得る風潮に不快感を覚える」というものである。

さらには、職場の新人女性が男性社員からチヤホヤされることに古くからいる女性社員が怒りを募らせるといった話も多い(男性社員ではほとんど聞かない)。 その事実を考えれば、「自分が対象外とされることで女性は不快感を覚える」というのは恋愛に限った話ではないとも言える。

ただ、私はそのこと自体が悪いとは言うつもりは無いし、悪いと思ってもいない。 海外でも同じような女性の傾向は多数報告されていることを考えれば、社会における文化や習慣といったものが原因ではなく、女性が生まれながらに持っている本能によるものだということが強く示唆されるからだ。

確かに、女性が自分のことを大切にしてくれそうにない男性に嫌悪感を覚えて回避行動を取ったり、ライバルの女性を排除することは自分や自分の子孫を繁栄させる可能性を高める。 そう考えると、むしろ女性にはそういう本能があって当然とも言えるのだ。

だがそういう意味で言えば、男性が若い女性をパートナーに選びがちなことも当然の本能だと言わざるを得ない。 高齢の女性よりも若い女性の方が、元気な子孫を産んでくれる可能性が高いからだ。

以前から指摘されていることだが、ロリコン男性とそれに対する女性の批判は本能と本能のぶつかり合いなのである。 人間に本能が存在すること自体は良いことでも悪いことでもないのに、「相手が悪い!」といくら言い合ったところで解決するはずもない。

さらに言うなら、少女の頃は「マザコンきもい」と思いながら大人の男性に憧れ、大人になると「ロリコンきもい」と思うようになり、息子ができると「ロリコンきもい」はそのままに「マザコンきもい」はどこへやら。 その「きもい」はその女性自身の年齢等が要因であり、社会や男性のせいではない

反応
マザコンのイメージって、ドラえもんのスネ夫とドラマずっとあなたが好きだったの冬彦さんなんだけど、実際にキモイって言ってる人のイメージ

マザコンだの、ロリコンだのに限った話じゃねーけどさ、平気で人様に向かって「キモい」とか言っちゃう奴は、人としてキモいと思うわ

自分が対象から外れると嫉妬する生き物か。