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そもそもゲームメディア・ライターは「ゲーム売り」なのか?【ゲームライターの日常 シーズン2】


以前、「渡邉さんの記事を見てあのゲームを買いました」と言ってくれる方がいました。僕は「そうなんですね」くらいの返事をしたら、そのやりとりを聞いていた別の知人から「なんか反応薄くない?」と言われたのです。

うーん、言われてみれば確かに「買ってくれたんですね、ありがとうございます!」くらい言ってもおかしくないかも。あるいは昔はそうだったかも。でも、どちらの反応がいいのでしょう?

ゲームライターが書くゲームレビューなどの記事には、購入の参考にする文章としての側面があります。メーカーが発表する情報はあくまで宣伝なので、具体的にどうなっているのかまで明らかになっていないことが多いわけです。楽しみにしているゲームでも期待に応えてくれるのかどうか、購入する人の背中を後押しするケースも当然ながらあるでしょう。

そして、ゲームレビューには欠点も書いたほうがいいでしょう。宣伝はより多くの人に注目してもらいたいがために打つわけですが、ひとつのゲームがすべての人に合うわけがありません。向いていない人は買わないほうがいいですよね。ゆえにゲームレビューは、マッチングを作ると同時に、ミスマッチを避ける効果もあると僕は考えています。

宣伝はプレイヤーとゲームのマッチングを目指すもの。一方で、ゲームレビューはそれだけでなくプレイヤーとゲームのミスマッチを避けるものでもある。これがふたつの大きな違いではないでしょうか。また、ひとつのレビューではさまざまな嗜好をもつユーザー全員をカバーしきれないので、いろいろなメディアからレビューが出てより多様な意見が集まるとさらにいいですよね。

よって、「自分の書いた記事によってゲームを買う人がいる」のと同時に「自分の書いた記事によってゲームを買うのをやめる人がいる」のも僕としてはいいことなので、前者だけに特別喜ばなかったのかなと考えられます。


拗らせた意識高い系とアンチソニーと任天堂信者の寄せ集めがIGNジャパン。