「HD DVD Trade Convention 2007」にワンダー藤井氏が降臨されました。相変わらずのネタ満載なコメントですが、少し前から感じつつある「泣き言」色が強くなってきているのも事実。もう少し我々を笑わせて欲しいものです。
お約束の突っ込み所を
・「アメリカでは、夏頃までは7:3くらいでBDが勝ち、という報道が多かったが、パラマウントの8月22日の発表以後、がらっと調子が変わった。想像を超える変化が起きた」
⇒すいません、「想像を超える変化が起きた」ならば数字を挙げて実証して欲しいのですが。今までは都合が良い事だけを数字にして優位性を示していましたが、数字に出すと失笑されるほどの差だったのでしょうか。
・「PS3を購入したユーザーは、『いつでも購入できる』という安心からか、BDプレーヤーもHD DVDプレーヤーも買わない」
⇒「俺が合コンでモテナイのは隣の奴が格好良いからだ」という学生の愚痴と同じレベルで正直驚きました。HD DVDプレイヤーを購入しようと思わせるハードやソフトに魅力が無い事を棚に上げた、まさに泣き言の極み。
・「近々、非常に求めやすい価格帯のレコーダーの発表会をしようかなあ、と思っている」
⇒既にSonyやパナからは「求めやすい」価格帯のBDレコーダが今週にも発売されようとしていますが、直前の時点で「思っている」とは暢気でこれまた驚き。DVDベースの「HD Rec」機対抗の「AVCREC」機も同様にパナから発売直前なんですが・・・。HD DVD-Rの低容量及びメディアの高さをカバーするためには1T機を実売2万ぐらいで販売しないと厳しいのでは?
・「アメリカで起きていることは日本でも起きる。これだけはギャランティーする」
⇒「ギャランティー」って(笑)「保証」と言う意味だと思いますが、「アメリカで起きている事」って、BD発売後は順調に累計台数やソフト販売数で差を広げられ続けている事実の事ですかね?
BDAの専門家ではない我々のような素人ウォッチャから3秒で反撃されるような事を、会社の社長が公の場で発言してはいけません。「ギャランティー」は少し面白かったですが、事前に考えていた感が伝わってくるようで少し薄ら寒いのが気になります。
朱に交われば赤くなる、ワンダー色に染まったHD DVD陣営のコメントも同様に突っ込み所満載です。
パラマウント
・「トランスフォーマー」は「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」より興行収入が多い。
⇒何故古い作品を取り上げるかなぁ、今年公開されたBDオンリーの「スパイダーマン3」の方が興行成績が多かったと即座に反論される事なのに。
ポニーキャニオン
・BDと比較した際のHD DVDの魅力として、「ツインフォーマット」や「コンボディスク」の存在を挙げた。
⇒うーん、容量や最大ビットレートを話題から避けるとこんな残飯のような長所しか残っていないのか・・・。まぁ両方とも魅力の少ないといいますか、HD DVDの小容量メディアでツインフォーマットは使いどころが無いですしね。
しかし、一番気になるのは1日過ぎた今でも「Phileweb」ぐらいしか取り上げていない事です。