ベルリンで開催されている「IFA2007」にて我らがワンダー藤井氏もHD DVD陣営の旗頭としてコメントしています。我々ワンダーウォッチャとしては期待せずにはいられません。
ワンダー藤井氏
「“映画やテレビ番組のHD録画にはBDこそが最も適している、それは容量が25GBあるから”と聞くことがあるが、それならHDDは1TB、2TBレベル。我々のレコーダには1TB HDDのモデル(RD-A1)があり、ユーザーが簡単に録画できる」
誰が考えているコメントなのかは知りませんが、相変わらずワンダー藤井氏の反論には説得力がありません。1TB-HDDのレコーダは最初に日立が出していますし、東芝だけの優点ではありません。HDDが大容量だからBlu-rayを選ばないのでしたら、尚更HD DVDを選ぶ理由は無いわけです。
更に
「東芝は32GBのSDカードを発表しているが、3年以内には100ドル程度になると見ている。書き換えメディアとしてはフラッシュメモリが光ディスクより上。東芝はこれら3種を使い分けるが、断言してもいいのは、アーカイブではなく、録画することに最適なメディアはHDD」
どこまでも保存メディアとしてのHD DVDの劣点を回避するために話をずらしてきます。保存メディアとして圧倒的にBlu-rayに劣っている部分を「容量ならHDD、書き換えならSDカード」と強調しても誰も納得はしません。それに保存メディアとしてHD DVDが優れている点がどこにもコメントされていないのです。15GBで充分と言うのはユーザが決めることですから。
ワンダー藤井氏の発言を読むと「じゃあ1TB-HDDにSD記録が出来るBlu-rayレコーダ選べば良いんじゃね?」と言う結論に至ってしまうわけです。
正直今回はワンダーマニアとしては期待はずれでした。現時点でも次世代DVDの趨勢を数年間もデュレイさせている歴史的愚行を犯しているのですから、もう少し我々ウォッチャを楽しませる発言をする義務が㈱東芝 執行役上席常務 東芝DMネットワーク社・藤井美英社長にはあるのです。
http://www.phileweb.com/news/d-av/200709/01/19259.html
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20070901/ifa03.htm