相当な確立で憂鬱になる週明けの出勤支度時ですが、SCE社長・平井氏のインタビュー記事に癒されてしまいました。退屈な1週間も気持ちよく乗り切れそうな気分です。どうでも良い話ですが平井社長の下の名前は私の父親と同じですので他人のような気がしないのです(笑)
元々私は熱狂的な久夛良木ファンでしたので、当初は平井社長に対して良い印象は持っていませんでした。しかし「E3」や「PLAYSTATION PREMIERE 2007」による氏のコメントを読む限りでは相当にしたたかでやり手なイメージが伝わってきます。エキセントリックな発言も目立った久夛良木氏に対し平井社長の発言は穏やかで紳士的です。既に立ち上がったPS3を展開させていくために必要な「ビジョン」を明確に持った理想の人材なのかも知れません。まぁそれでもクタさんの個性は次期PS4に向けても必須なんですが・・・。
東京ゲームショー2007はSCEが未発表と言うのも大きいのですが、現時点ではPS3ソフトは殆ど発表されていません。平井社長のコメントを読む限りでは現時点で発表されている北米タイトルのローカライズに加え、日本発(ジャパンスタジオ開発)タイトルにも期待出来そうです。「日本市場を重視しつつ海外でも受け入れられるソフト」の充実を楽しみにしたいものです。
しかし今回のインタビューは日本国内向けと言う事もあり、聞き手も具体的な表現は避けてますがWiiを直接的なライバルと見なした質問が多かったように感じました。確かにゲーム機として単純に括るとそうなるのかも知れませんが、値段も性能も方針も違う機種を競合ライバルと設定すると本題から大きくずれてきます。平井氏もコメントしている通り、Wiiをライバルと言う土俵に持ち上げて話をするのならば「娯楽手段全般」として括るしかありません。
私が北米市場を熟知した平井社長にコメントして欲しかったのは、日本におけるHD環境普及の遅れやHD映像の一般への認知度の低さに対してどのような訴求をしていけば良いのかと言う事です。SCEにとどまった話では無いのですがPS3やBlu-rayが一般に普及していく上で大切なファクターではないかと思っているので是非とも伺ってみたい話です。ゲーム機のハードホルダーで、SCEだけがグループ全体でAV機器全般をフォローしているのですから。
ITMedia
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0709/03/news003.html
※追記
インプレスでも平井社長のインタビュー記事が遅れて掲載されました。主題はITMediaと同様ですが、内容は結構違ってます。今回の記事に関してはITMediaよりもインプレスの記者のほうが的確な質問をしていると感じました。
興味深い点としては、HD環境に伴い人物等の細かな描写に国毎の細かなチューンが必要だとコメントされている事です。PS2ではありますがFF12のキャラクタもワールドワイドデザインになり、日本人にとって少し馴染みにくい印象を受けた記憶があります。RPGのようにキャラクタに長時間感情移入させる必要があるゲームの場合には制作上の重要なポイントとなっていくのでしょう。
北米/欧州より遅れてリリースされると思われる「home」の日本向けローカライズにも、このあたりの地域差を吸収して「とっつきにくい」イメージを払拭する意図が大きいんでしょうね。
インプレス
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20070903/scej.htm