日経BPに「コピー10」の最新状況についての記事が掲載されております。私のようなハイテクAVマニアにとっては見逃せない記事です。
読んでいく中でいくつか気になるポイントがありましたので列記しておきます。
「WOWOWやスターチャンネル等の有料放送はコピーワンス継続の可能性がある」
コピーワンス緩和は「地上放送、その他無料の広告放送」が対象ですので、有料放送は適用外になります。コメントの中ではWOWOWやスターチャンネルが例として出されていましたが、スカパーe2あたりも対象になる可能性は高いでしょう。現時点でも既に「無料放送で保存したくなるコンテンツは非常に少ない」現状を考えると、更に地デジやBSデジタル放送の無料コンテンツが無味無臭で無益化が進行していく事も十分にありえるでしょう。
「コピー10実施時期は北京オリンピック開始前に本放送及び対応機器発売が望ましい」
逆算すると年内に規格策定を完了しなければ2008年春~夏時期に対応製品を発売する事は難しいでしょう。個人的にはBlu-rayレコーダを購入したいのですが、このまま規格が決まらないままでしたら来年春まで新製品は持ち越されるかも知れません。しかし前述の通り、スカパーやWOWOW等の有益なコンテンツはコピーワンス継続であるならば、来年春まで新製品を待つ必要はありません。パナソニックの「DMR-BW200」は既に2層書き込みを実現している完成度の高いレコーダですので、新製品情報を待って安くなった頃に購入しても良いのです。
・i.LINK(DTCP)接続ではコピー回数情報を受け渡すことは出来ない。(既報)
記事を読む限りでは「コピー回数を保持したムーブ」が出来なくなるだけですので、i.LINK衰退の材料にはならないと考えます。コピー回数を保持したままHDD⇒HDDでムーブを行うと言うのは、さすがに一般的な状況では無いと思いますし、D-VHSやBlu-ray等の保存メディアにバックアップを含めて複数保存出来れば御の字でしょう。
実質的には映画コンテンツ等であればBlu-rayに複数枚コピーするよりも、パッケージメディアを購入した方が比較にならない程に品質も安定しているわけですから。
どのように転ぶにしても規格待ちで新製品が発表されない状況はハイテクマニアとしても気持ちが悪いです(笑)それに日本国内における次世代DVDの趨勢はレコーダ市場に影響されると言っても過言ではありません。レコーダ市場は圧倒的にBlu-ray陣営が優勢ですので、ワンダー東芝にダメージを与える為にも各社から魅力的なBlu-rayレコーダを早急に出して欲しいところです。
「Vista Ready」のようにネットワーク経由によるファームウェア更新で、今後のコピー10対応が保証されたレコーダは発売されるかも知れませんね。
http://arena.nikkeibp.co.jp/article/column/20070904/1002474/