スクエニの和田社長がロイター経由で何やらコメントしていますね。当初は「家電」だったのに「ゲーム機」路線に変更した事を「マーケティングがしっかりしていない」と表現しています。しかし肝心なコメントが短すぎる上に、余計な注釈が長すぎますね。

まぁFFシリーズも7以降は美麗な映像や演出が最大の売りですしファンから最も期待されている要素でしょう。しかも合併の影響で様々なジャンルのRPGを1社で供給する事になり、自然とFFの求められるポジションが否応なしに決定付けられてしまった事も無関係ではありません。今更FF9の頃ような原点回帰は出来ないのも大きいでしょうね。

更にFF/DQのようなRPGは今や日本固有の文化とも言えるものです。北米や欧州での売り上げもある程度は見込まれているでしょうが、絶対的な主戦場は日本です。「一番売れているハードで出す」と言う節操の無さが節操とも言えるDQの方針と違い、日本市場を最重視しつつFFを開発できる高性能なハードはPS3しか選択肢がありません。

まぁSCE平井社長が掲げる「500万台」の目標が見えてくる頃に、FF13の具体的なリリースが現実に近づいてくるのかも知れませんね。SCEは目標達成の為に色々な方策を考えているでしょう。

しかし和田社長のコメントからは「FF13発売までに色々なソフトでPS3売り上げ向上に貢献する」と言ったニュアンスは伝わってきません。まぁスクウェアがPS参入を決定した時は、まだ和田社長は入社されていなかった訳です。勿論その時の熱さは直には伝わっていないでしょうし、合併で会社も大きくなっている訳ですからエニックス的な日和見体制も仕方ないのでしょうが、当時を知る一人としては少し残念な気持ちもあります。

RPG大好きな私個人としては、FFやDQは「数年に1回の祭り」みたいなものです。勿論楽しみにはしていますが来ないと困るものでもありません。他のゲームや趣味で楽しむだけの話です。まぁPS3市場が育つのを待ってFF13はじっくりと開発して欲しいものです。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0709/07/news096.html