北米でXbox360がバカ売れしているようです。1週間で31万台、PS3が12万台程度と言う事を考えると相当な差です。PS3は本体も値下げして秋以降のゲームソフトも質・量ともに不満ないレベルに揃えています。実際に販売台数も増えているのですが、相手がそれ以上に勢いに乗ってしまったとしか言い様がありません。

SCEAは現時点の販売台数やシェアにはそれ程拘っていないようですし、マルチ歓迎、専用ソフトはSCEが用意するとのコメントもあります。少なくとも北米市場に関しては2008年もマルチソフトが主流になるでしょう、2007年と違うのはマルチタイトルの質が安定してくることでしょうか。

先ほど、Vivendi GamesとActivisionが合併して「Activision Blizzard」と言う世界最大のゲーム販売会社が誕生することが報道されました。それまではEAが1位だった訳ですから、超巨大ゲームパブリッシャーがしのぎを削る時代になったとも言えます。

幸いEAもActivisionもマルチ戦略には積極的ですし、既に技術的な問題は克服していますので著名な洋ゲーのPS3への提供に関しては今後も心配する必要は無さそうです。しかしEAやActivisionの世界的な人気タイトルで日本でヒットしているゲームは一本も存在しません。

今更ではありますが、欧米と日本のゲーム文化には大きく隔てた溝があることが再認識されるのです。それがSCEJとしては救いでもあるのですが、同時にSCEA開発ソフトも日本ではそれ程売れないのですからお互い様です。

そうなると「異文化」日本のソフトハウスはどのような選択をするのだろうかというのが気になります。HDゲームの開発を行うならば日本国内におけるPS3ユーザを無視するわけにはいかないですし、かと言って世界視野のソフトを発売するなら北米市場は一番大きなパイである事を考えるとPS3専用ソフトは作り辛い。中途半端な状況のまま2011年の次世代機時代を迎えてしまうのかも知れません。

個人的には、日本国内の大手ソフトハウスが完全にWiiにシフトしてしまうと言う最悪のケースに陥らなければプレイするゲームに困ることは無いでしょう。

私のような一般ユーザに出来ることはゲームを楽しむことだけですから。

http://japan.gamespot.com/news/story/0,3800076565,20362262,00.htm?ref=rss