「ハイビジョンラバー」こと麻倉怜士氏のCES2008レポートを読みました。私は麻倉氏の愛のある文章が大好きですが、今回の「最終便」は優しい文章は変わらずも内容は辛らつで驚かされました。ブログに好き勝手書いている私と麻倉氏の立場は全く違います、「ここまで書いてしまって良いのだろうか?」これが最初の感想です。
とは言え内容事体は正直なところ「東芝以外は皆が思っている事」な訳で、目新しい部分はありません。ワーナーの発表のタイミングは明らかに意図的だし、CES2008後のリリーススケジュールを見ていても、もはや「公平」に扱う気が無い事は誰にでも判ります。(パラマウントのように発売予定スケジュールを全てキャンセルする処置は「民度が低い」としか言いようがありませんが)
今回の次世代DVD戦争は「VHSとベータ」「VHDとLD」「MDとDCC」あたりの過去の規格競争と対比されることが多々もあります。東芝はどちらかと言うと劣勢規格の支持側だった事の方が多いはずですので、過去の例から「引くにしても、もう少し頑張らないと示しがつかないのではないか?」と考えているのではないかと思える部分もあります。
しかし「もはや時代はそこまで悠長ではない」のです。
これからの展開は東芝の姿勢が問われます。「メンツ」に拘るのか、もしくは少しでもBD普及を妨げて既存のDVD利権を維持しようとするのか、どちらにしても時代に逆行する「大悪行」です。麻倉氏一人だけではなくメディア全体が東芝の所業を糾弾すべき状況でしょう。
そして、そういう私も東芝のBlu-ray版RDレコーダを使ってみたい一人のAVファンなのです。