CES2008にて発表されたBlu-rayプロファイル2.0は多数の魅力的な機能が備わっていますが、一方で現在のプレイ環境全てに対応が保証されているわけではありません。特に1GBのローカルストレージ領域が必要になりますので、標準で対応する能力を保持しているのは現在はPS3のみと言えるでしょう。

また、プロファイル2.0には簡易ゲーム機能もあります。CES2008にて実際に展示されていたBD-LIVE対応ゲームもPS3のコントローラを前提に開発されているであろうとの事です。これはBlu-ray再生ハードはもう暫くの期間PS3が中核を担うだろうと映画ベンダーが暗に認めている事でしょう。

プレイヤー単体としてはそろそろPS3よりも安価な製品も出つつありますが、将来のプロファイル対応度等を考えるとPS3に対抗できるコストパフォーマンスは厳しい。勿論BD陣営はどこぞやと違ってまっとうなビジネスをしていますので、身を切って廉売する必要は無いですから。

記事には「PS3は当初ゲーム機としてBlu-rayを普及させる為のトロイの木馬としての役割がありました。しかし今では高性能DVDアプコンや将来性抜群のBlu-rayプレイヤーとして、逆にホームシアターファンからゲームを普及させようとしているトロイの木馬なのかもしれません」と若干皮肉に表現されています。

でもね、AVファンは「ゲームを買わない」のがカッコイイと思ってるんだよなぁ・・・。今年もHDTVの普及にあわせて、じわじわとHDゲーム機としてのスタンダードの地位を確立しつつソフトラインナップを拡充していくしかないのはPS3ラバーとして理解しているつもりなんですが。

http://arstechnica.com/news.ars/post/20080118-new-nlu-ray-2-0-spec-makes-ps3-the-most-future-proof-player.html