「Uncharted」の開発元である「Naughty Dog」へのインタビュー記事です。PS3のゲーム開発に関する興味深いコメントが掲載されています。私自身はプログラムの現場から離れて相当経ちますしゲーム開発は未経験ですので、興味のある方は原文を読み込んでみてください。

Q1 「home」との統合について
「メダル」機能が「homeのトロフィー」へと統合されるでしょう。

Q2 プログラム開発ツールについて
開発結果を迅速にPS3に反映できる自社開発ツールを使用。PS3システムへのレスポンス向上は大規模なプログラムを開発するには必須との事です。

Q3 SPEの使い方について
Naughty DogとSCEEの共同開発によるジョブマネージャーを使用。任意のSPEに任意のジョブを割り振る事ができます。

Q4 HDD必須のPS3におけるメモリの使い方について
メインメモリはキャッシュとして使用。SPEにメモリロードや圧縮を任せる事によりメモリの問題を解決する事が出来た、これもSCE等の技術です。

http://www.ps3blog.net/2008/01/25/naughty-dog-interview/

また「Unreal Tournament 3」で技術力の高さを証明した「Epic Games」のJeff Morris氏(UT3プロデューサー)もPS3及びCellの開発手法についてコメントされています。読んだ限りでは相当に職人芸的な技術でUE3搭載を実現しているようです。

http://www.psu.com/Epic-Games-knows-its-way-around-Cell-maze--a0002540-p0.php




2007年末に評価の高いPS3専用ゲームをリリースした「Naughty Dog」と「Epic Games」ですが、開発手法については全く違うと感じました。

SCEに近い立場の「Naughty Dog」はPS3開発のリファレンスとも言えるスマートな手法で問題を解決しています、いや「問題ですらなかった」のかも知れません。

対する「Epic Games」は実際に発売延期(PC版より1ヶ月リリース遅れ)しており、相当な難産であった事は発売前のコメントからも伝わってきます。それでもキッチリと仕上げてきた辺りは技術力の高さを改めて証明した事でしょう。無様な不具合を乱発したUBIとは違います。

今更ながらPS3が本来の性能を発揮するためには「PS3に最適化」されたプログラムが必要だなと再認識する事になりました。残念ながら現時点ではライバル機とのSSで優劣を判断される「レベルの低い」争いに足を引っ張られているわけですから。

GDC2008の「Naughty Dog」セッションに大いに期待したいところです。