「魔界戦記ディスガイア3」はPS3専用シュミレーションRPGとして2008年1月31日にリリースされました。この日は「デビル メイ クライ 4」や「アサシン クリード(PS3版)」等のビッグタイトルと競合する厳しい日だったのですが、上記ソフトとは綺麗にユーザ層が分かれたお陰で好調なセールスを記録しています。

ディスガイア3が悪くない数字を出した事で国内PS3ユーザがRPGタイトルを渇望している事が証明される事になりました。同時に「PS2+α」を品質の着地点に設定すれば開発時の苦労の軽減は勿論、PS3の本体能力を有効に活用できる事も他デベロッパーに示す事が出来たのではないでしょうか。

下記海外記事には「PS2でDisgaea3はリリースされないのか?」と言う疑問に対する日本一ソフトウェアのコメントが掲載されています。

それによるとPS2では処理能力とメモリ容量に限界があり、Disgaea3をサポートする事が出来ないとの事です。勿論、PS2のハードにあわせたソフト設計を最初から行えば近い品質の作品を開発する事は可能だと思いますが、PS3の使いやすい部分で開発するのはスマートな方向性です。

そしてビジネス的にも極端にRPGが不足しているPS3の現状を考えれば十分に商売になるとの判断もあったのでしょう、作品としても商品としても挑戦した結果が実を結んだわけです。

しかし残念ながら「魔界戦記ディスガイア3」に続くPS3専用RPGタイトルは発表されていません。

対するMSKKは「日本市場にはRPGだ」と明確なビジョンを持って動いています。まぁそれでもXbox360の普及に火が付かない現状は皮肉なものですが、SCEJもライバルの良い部分は謙虚に見習っていただきたいと切に願います。贔屓目抜きにしても2007年中にオリジナルのRPGタイトルが夏と冬に2本程度でもリリースされていればもう少し状況は好転していたはずです。

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http://www.ps3fanboy.com/2008/03/11/ps2-not-powerful-enough-to-handle-disgaea-3/
http://www.psxextreme.com/ps3-news/2710.html