「PS3専用モーションコントローラ（仮称）」は2010年秋発売へ : ゲームかなー速

SCEは「PS3専用モーションコントローラ（仮称）」が2010年秋に、日本・アジア・北米・欧州の各地域で発売される事を発表しました。PS3モーションコントローラ（仮称）は昨年6月にロサンゼルスで開催されたE3の場で正式発表され、9月の東京ゲームショウ2009では「2010年春発売」とアナウンスされていました。

当初の発売予定だった2010年春から半年延びてしまいましたが仕方ない部分もあります。初代はPS2互換機能が搭載されていたPlayStation®3本体や、標準コントローラとして使用可能な「DualShock3」とは状況が違いますし、「対応ソフトがないと使い物にならない」デバイスを立ち上げる際に潤沢な対応ソフトを用意するのは当然でしょう。

改めて「PS3専用モーションコントローラ（仮称）」の仕様を紹介します。3軸ジャイロセンサーと3軸加速度センサーが搭載されたコントローラ本体部分と、既に発売されている「PlayStation Eye」と組み合わせる事により従来のモーションコントローラよりも高い精度を実現しているとの事です（PS Eyeは必須）

既存のコントローラ（SIXAXIS/DUALSHOCK3)との組み合わせや、モーションコントローラ（仮称）を2本使う操作も想定されており、ゲームソフトの種類に合わせたバリエーション豊かな操作体験が用意されそうです。なお、現時点の情報ではWiiのヌンチャクのようなサブコントローラは存在しないようです。

また、「スフィア」と呼ばれる先端部分の光球は、コントローラの位置情報を正確に伝える役割以外にもスフィアの色を変えることで視覚的な演出やコントローラの使い分け等が可能になります。

先行しているSDモーション機用だったソフト開発ノウハウを流用しやすい仕様にする事でサードパーティの参入障壁を無くし、HDタイトルへの円滑な移行を促す事が「PS3専用モーションコントローラ（仮称）」が持つ本来の使命なのでしょう。

さて、個人的には発表当初から「（仮称）」の行方が気になって仕方ありません。名称については海外経由で色々と噂程度の情報が流れています。昨年10月頃には開発コード名として「Sphere」が、そして12月には「Gem」の名称が囁かれました。前述の通り「スフィア」はモーションコントローラ（仮称）のデザインアイデンティティとも言える光球部分の名称ですね。

また、最近では開発者の間で「Arc」と呼ばれているとの情報もあります。正式名称が発表されるタイミングとしては2010年3月9日からサンフランシスコで開催される「Game Developers Conference 2010(GDC2010)」か2010年6月15日からロサンゼルスで開催される「E3 2010」の場になりそうです。GDC2010は開発者向けのカンファレンスですし、新デバイスであるPS3専用モーションコントローラ（仮称）の発表の場としては適切だと思います。

やはり正式名称は造語になるのでしょうかね？でも残念ながらSCEJのネーミングセンスはどうにもイマイチなんですよ。特に邦題が別途ついた場合、かなりの確率で微妙な名称になります。最近でも地上デジタル放送録画ユニット「torne」が発表されましたが、欧州版名称の「PlayTV」で何故ダメなのかと・・・。Sony製品なら90年代の「キララバッソ」なんてインパクトがあって好きだったんですけどねぇ。

取りあえず「（仮称）」が取れる日を楽しみにしていますが、結局正式名称が「PS3専用モーションコントローラ」に収まったらどうしよう。私は「打神鞭」で良いと勝手に思っていますが（笑）

公式リリース
PlayStation®3専用モーションコントローラ（仮称）2010年秋発売
 高精細センサーを搭載した PlayStation®3専用モーションコントローラ（仮称）2010年春発売～プレイヤーの動きを忠実にゲームに反映、新しいゲーム体験を提案～