無事3DSの仕様や発売日・価格が発表されました。現時点の3DSについては少し前の当ブログでも裸眼3D液晶と絡めましたが、今回はもう少しだけ書いてみようかと。







その前にDSの話でも。任天堂に対する特別な思い入れが無い私から見ると、現在世界中で普及している「NINTENDO DS」は「発売される前から時代遅れのハード」という認識しかありませんでした。タッチ液晶は私が学生の頃から実用化されていた今更の技術ですし感度や精度も低い、液晶の品質は同時期に発売されたPSPと比較できるレベルでは無く、筐体にはエレガントさの欠片も感じられない「任天堂らしいオモチャ」でした。今でもその印象は変わっていません。

「ハイテク機器によるエンタテインメント」を最優先で楽しみたい私としてはローテク機器を使ってまでゲームという趣味に縛られるつもりもなく、諸事情で今年2月にDSを購入したものの結局の所まともにプレイしたソフトは「ゴーストトリック」だけでした。

DSについてこれ以上書く必要もないので3DSの話に移ります。

3DSはどうでしょう。前からブログにも少し書いていますが、裸眼3D液晶だけには興味がありました。久々に任天堂が面白そうなデバイスを搭載してきたハードで、それ以前はバーチャルボーイまで遡るのでしょうかね。VBは私も所有していましたので、任天堂の3Dリベンジに私もお付き合いしようかなと考えています。ゲームに関してはサードからもそれなりのタイトルをロンチから揃えて来るでしょうから現時点発表タイトルが焼き直しだらけで新鮮味に欠けたとしても気にしていません。

話題になっている価格についても、3DSが任天堂価格の最上限である25000円に到達してしまった原因は裸眼3D液晶が大きな割合を占めていると思われます。任天堂はSCEのような逆ざやでハードを販売することは無いでしょうし、液晶パネルの量産体制が整えば相当な利益が確保出来る事が判っているだけに発表時に叩かれるのは仕方有りませんね、同情する必要もありません。

まぁ私は高いとは思ってませんけどね。面白そうなデバイスにはそれなりの対価は支払いますし、逆に興味がないものはタダでも欲しくありません。それ以前に富士の3Dデジカメのレンチキュラー3D液晶が素晴らしい品質なので、3DSでの採用が決まった「視差バリア方式」裸眼3D液晶には大いなる期待と不安が入り交じります。レンチキュラーの第一印象は方式の特徴通り「明るくて美しい」なんですよね、視差バリアの3DSがどこまでの明るさを確保してくるのかに注目です。

また、個人的には3DS専用ゲームの作り方に興味があります。以前も書いたとおり裸眼だろうがメガネを掛けようが3D立体視モニタは左右の目に無理矢理別の映像を送り込む関係もあって長時間のゲームプレイはどうしても目が疲れます。

確かに劇場映画は2時間以上の3D作品もありますが、映画とゲームでは集中の度合いが違います。それに3DSは携帯プレイヤーですからタッチするにしてもボタンを押すにしても画面は揺れますし、そもそも電車の中等で使用する場合も考えると安定した3D映像が両目に送られる事の方が少ないのかも知れません。

子供の目のことも考えると30分~1時間の間で目を休めるような措置、例えば一つのステージは長くても30分程度で終わるように作るとか、プレイ中に自動的にポーズが入って強制的に数分間は目を休めるようなモードに移行するとかの配慮が必要になるかも知れません。

ハード面で残念だったのは液晶解像度ですかね。もとより任天堂機に高解像度は期待していなかったのですが、3D表示でハーフピクセルになる事を考えると現行PSPよりも解像度は低いのです。情報量という点では2画面ですので問題は無さそうですが、高性能機のHDグラフィックに見慣れた側からすると少々物足りないのも本音。このあたりの棲み分けとして次世代PSPが入り込む余地があるのでしょうかね、WVGAの800×480以上を搭載してくることはほぼ確実でしょうし楽しみになってきました。

PSP2についてはまた別の機会に。