この記事はWillVii株式会社が運営する レビューサイト「みんぽす」が実施したイベントに参加して書かれています。本イベントへの参加及び記事の掲載は無報酬です。また、WillViiは掲載内容に一切関与していません(本情報開示と事実誤認時の修正を除く)。


2010年11月23日に開催されたケルヒャー社の「日本橋クリーニングプロジェクト」というブロガーイベントに参加しましたのでレポートします。







まずいきなり余談ですが、1年間を除いてずっと関西圏で生活していた私にとって「日本橋」とは大阪電気街のイメージなんですよね、前の会社の職場だったし。と言うことで多分?関西と関東では最初に思いつく場所が違うであろう「日本橋」ですが、今回参加したのは東京・日本橋の方です。更に付け加えるならば東京都中央区に架かっている重要文化財である「日本橋」そのものです。

少し調べてみましたところ、現在の「日本橋」は19代目で1911年(明治44年)4月3日に開橋されています。要するに来年4月には架橋100周年を迎えるわけですね、めでたい。それを記念してケルヒャー ジャパン株式会社と名橋「日本橋」保存会が立ち上げた企画が「日本橋クリーニングプロジェクト」になり、2010年11月1日(月)から約6週間を掛けて実施されています。

今回のイベントはケルヒャー ジャパン様からのプロジェクト概要説明、その後現地に移ってから日本橋の洗浄状況説明、実際の洗浄現場見学、最後は「温水高圧洗浄機」の体験会という内容でした。


まずはケルヒャー社及び当プロジェクトの説明を受けました。

ケルヒャー社はドイツの清掃システムや清掃機器を製造販売する会社で業務用機器が中心になりますが、家庭用機器も販売されていて市場シェアは65%との事です、要するに世界一の清掃機器メーカーって事ですね。ちなみに日本法人であるケルヒャー ジャパン本社は宮城県にあります。これはドイツの本社が東京よりも自然の多い地域を好んだとの説明を受けました。

そして次は「日本橋クリーニングプロジェクト」の説明です。ケルヒャー社は、これまでにも世界中で様々なクリーニングプロジェクトを実施しているとの事で、日本でも2000年に広島の平和記念公園のクリーニングを行っています。公式を見るとなかなかに凄いですよ、ニューヨークの自由の女神像や大統領巨大彫像のような誰でも知っている歴史的建造物や彫像をクリーニングしているのです。

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次は実際のクリーニングの現場「日本橋」を見学しました。

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説明してくれたのはケルヒャーの洗浄スペシャリスト、トルステン・モーヴェスさんです。

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既に洗浄がほぼ終了している側で洗浄について説明頂きました。あれ、なにやら黒い焦げ後のような「汚れ」が?と思っていると、これは1942年の東京大空襲の際に日本橋に落とされた「焼夷弾」の油痕だそうです。これは名橋「日本橋」保存会側との相談した上で「歴史」として敢えて残す事になったようです。

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次は洗浄現場での説明です。

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勿論実演してくれたのはモーヴェスさんです。

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高圧洗浄機でプシューと洗うとこの通り。

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「水だけでこんなに綺麗」とどこかで聞いたような台詞が思わず出てしまうほどの洗浄力とパワーに驚かされました。

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しかし、日本橋は上に高速道路が作られている事もあって高速が屋根になって雨が落ちてこないエリアは汚れが沈着している為に落ちにくいとのことです。

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そうした場合に活躍するのがパウダーです。パウダーを構成するのは炭酸カルシウムでチェークと同じような素材の為、汚れは落とすけど素材へのダメージは最小限に抑えることが出来ます。このパウダー、粒子の大きさだけではなく粒子の形にも様々な種類が存在するので洗浄対象によって使い分けるとのことです。ちなみにパウダーは環境にも人体にも影響は無く舐めても大丈夫のようです。

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最後はケルヒャーの業務用高圧洗浄機を実際に触ることが出来ました。気を抜いたら手からすっぽ抜けてしまいそうなパワーですが、細かな圧力調整によって素材を痛めることなく洗浄することが可能になります。個人的にはマイカーを購入したらケルヒャーの家庭用洗浄機導入は真剣に検討したいところ。


さて、今回「日本橋クリーニングプロジェクト」を見学させていただきましたが、私自身は関東に1年間生活していたにも関わらず日本橋そのものを観る機会は今回が初めてでした。要するに洗浄前の「日本橋」を知らない訳ですね。それでもこの石橋が100年の歴史を積み重ねてきたことは前述した焼夷弾痕を見るまでもなく伝わってきました。今回のプロジェクトでは名橋が積み重ねてきた歴史はそのままに、汚れだけを落とそうとしている訳です。

洗浄の説明の際、「汚れを取ることで石が呼吸出来るようにしている」と伺いました。本来であれば日本橋の上に架かっている高速道路が無ければ雨によって自然に汚れが落ち、石橋全体が呼吸できる「健康」な状態が今後も維持できるのでしょうが、高速道路の移設(一応計画はあるようです)は莫大な費用の件もあって難しいのが現状のようです。ならば次善の策として、今回のクリーンプロジェクトによる洗浄だけではなく、定期的なメンテナンスを施すことで日本の重要文化財を美しいままで保つ努力を継続していただきたいところです。

次に東京に行く用事があった際には綺麗に洗浄された日本橋を観に行こうと思います。

ケルヒャージャパン|日本橋クリーニングプロジェクト
ケルヒャー ジャパン株式会社