難易度の高さが話題になっていた「キャサリン」の救済パッチが本日3月9日より配信開始されていますのでご紹介。
本日、PS3版パッチファイル配信開始! - キャサリンNews
今回配信されたパッチ内容は下記の通り。
・スーパーイージー機能の搭載
・悪夢パートで「枕アイテム」を拾った時の効果を難易度により変更
・アップデート後に、新しく追加された機能を元の状態に戻す機能の搭載
・オンライン機能における不具合の対処
・その他、ゲーム難易度の微調整ならびに案内文の変更
「スーパーイージーモードが搭載される訳では無い」と言った旨の文章が以前の公式ブログでは掲載されていましたが、実質的には相当な難易度緩和になりそうです。後はリトライ回数を増やしたのも助かりますね。おいらもそろそろ購入の時期ですなぁ。
さて、個人的には今回の「難易度事件」は久々にゲームの難易度について考える良い機会になったなぁと感じています。
ゲームの難易度に関するアレヤコレヤなんてものはコンピュータゲームの黎明期から常に付きまとっている話題でもあります。80年代にDQ/FF等のRPG(今で表現するならJPRG)が社会的な人気ジャンルに押し上げられた要因の一つとして「時間を掛ければ誰でもクリアできる」という触れ込みも大きかったのです。当時のアクションゲームは難しくなる一方で一般層からかけ離れつつありましたからねぇ。
昨今のゲームは実に親切に作られていますし、難易度を自身のスキルに合わせて設定することで大抵のゲームは「誰でもクリア可能」になります。一部、昔ながらの高難易度を売りにしているタイトルもありますが、それらは既に「判っている人が挑戦する」といった別ジャンルのゲームと呼ぶべきでしょう。
今回、アトラスから発売された「キャサリン」は全くの新規IPになります。魅力的なムービーやグラフィックが前面に押し出されたHDタイトルとして話題になり、結果PS3版は初週14万本超と十分な数字を残しました。
しかし、購入したファンが「キャサリン」に想定していたゲーム難易度とは若干の乖離があったようです。特にアクションパズルのようにやり込む程に上手になるタイトルの難易度調整は難しい。一番やり込むことになるのが制作スタッフなのですから、感覚が麻痺してしまうのです。このことは公式ブログにも掲載されていましたね。
ここで「難易度は仕様だ」と突っぱねるのか?妥協して緩和するのか?の選択でアトラスは後者を選びました。この選択が正しかったのかどうかは現時点では誰にも判りません、「全ての人がクリアできるゲーム=良いゲーム」ではないからです。
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キャサリン(特典なし) アトラス 2011-02-17 by G-Tools |