SCEE英国のRay Maguire氏がOPM UKのインタビューにおいてPS3の値下げについて語っていますのでご紹介。







News: Sony hoping to cut PS3 price - ComputerAndVideoGames.com

記事によると、Ray Maguire氏はPS3のコストダウンについては年々努力を続けており、現在の販売価格は我々の想定以上なので更なるプライスカットも期待出来るだろうと将来的な値下げを示唆しています。

更にはPS3がアップグレードし続けるハードウェアである事を長寿の要因の一つとし、当初は大きなリスクだと思われていた高性能(高価格)をPS3に与えた事により次々と機能が追加されている現状から考えても、方針は間違ってなかったのだろうという旨のコメントを残しています。


PS3の「逆ざや」解消が報道されたのが今から1年近く前の2010年5月になります。それ以降もコストダウンへの取り組みが当然のように継続されていると考えるならば、更なる値下げに向けて準備が進められている可能性も高いでしょう。今でも本体は国内外で売れ続けていますので、後はライバルの動向を見据えての展開になるのかな。

もしくは価格は据え置きで全ての機種にMoveがバンドルされる事も予想できますが、なんだかんだで「実質値下げ」ではインパクトが少ないのも事実。下げるならばニンテンドー3DSの2万5千円が目安になりそうです。でも、PS3本体が今以上に安くなってしまうと、年末発売予定のNGP(仮称)の方が高くなる可能性があるのですよねぇ。この辺りのバランスが難しい。

そういえば、ソース記事ではPS3にリスクを背負わせてまで高性能を注ぎ込んだ事を「天才のひらめき」とRay Maguire氏は最後に付け加えています。このあたり、若干の謎は残されているもののNGP(仮称)とPS3は真逆の思想のハードなんだなぁと改めて感じてしまいます。NGP(仮称)がPS3やPSPのようなロングライフのハードになるかどうかは、少なくとも4年後にならないと判らないでしょうけど。

PS2時代のような圧倒的な寡占状態とは違い、複数のハードに分散されている現状でもPS3ビジネスはしっかりと成功を収めています。特に日本・北米・欧州でバランス良く市場を維持しているのがポイント高いですね。私は日本で生まれ育った日本人ですので日本市場を何より優先しますし、個々の主観が集約された結果を市場だと考えるならば既に答えは出ています。個人的には市場に反映されない主観には価値が無く、そもそも興味すら無いのです。

それにしても、発売された当初はPS3がここまで安くなるとは予想は出来てもピンとは来てなかったです。この調子なら次世代据置機はじっくりと開発していただいて結構、その間我々ゲームファンは毎月のように数多く発売される面白いゲームをゆっくりと堪能しながら待つとしましょう。