これがSCEの回答！PS Vitaは「大人のゲーム機」でスタートする。 : ゲームかなー速

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2011年9月14日に開催されたSCEJプレスカンファレンスにおいて、Vita対応のRPGタイトルが複数発表されましたのでご紹介。

4Gamer.net ― PlayStation Vitaのローンチタイトル26作と現在開発中の74タイトルのリストを公開

今回注目したいのは下記3タイトル。

テイルズオブイノセンス R（Vita）
イースセルセタの樹海（Vita）
ファイナルファンタジーX（PS3/Vita）

テイルズとイースはフラゲ情報で事前に判明していましたが、FFXは発表されるまで隠されていましたね。相変わらず雑誌フラゲとゲームイベントの相性は悪すぎますねぇ。

さて、私が今回のSCEJカンファレンスの情報を一通り見て最初に浮かんだ感想は「ターゲット絞ってきたなぁ」というものです。もう少しはっきりと書くならば「購買力のある大人向けのタイトルをアピール」してきました。

PSプラットフォームで輝きを取り戻してきた「テイルズオブ」シリーズ、PSPで新たな顧客層の獲得に成功したファルコムの代表的ブランド「イース」シリーズ、そしてご存じ「ファイナルファンタジー」シリーズ。これらのタイトル群で「おお」と感じた人の多くは若くても20代半ば以降の世代でしょう。要するに自立していて、ある程度趣味にお金が使える層です。

これらのタイトルを「大人向け」と書くことに若干抵抗を感じるのも事実ですが、的確な表現が見つからなかったのですよね。敢えて書くならば「PS Vitaが現行価格で販売される間に購入を検討しそうな大人に向けたタイトル」と言ったところでしょうか、略して「大人向け」ですよ（笑）

欧米で人気のあるFPS/TPSを中心とする「コアゲーム」に関してはSCEWWSも全力を注いでいますし、サードのビッグタイトルも予定されています。今回の発表があくまでもSCEJによる国内向けである事を考えると、「コアゲーム＋和ゲー」という国内PS3の中核ラインナップの流れをPS Vitaに持ち込む事は妥当な戦略でしょう。PS3との親和性だけではなく、PS Vita本体の性能の高さをアピールすることにもなりますから。

3DSが値下げによる低価格攻勢、そして若年層やファミリー層を狙い撃ちしたラインナップを展開している訳ですから、SCEとしては「値段相応の価値」を見いだせる層に今後も訴求し続けることが出来るのか？が勝負になるでしょう。少なくとも現時点の3DSとはターゲットが異なるゲーム機であり、競合するのは数年後になるでしょう。

それにしても「ファイナルファンタジーX HD」はPS2版からのHDリマスターになるとは思うのですが、PS3/PS Vitaのクロスプラットフォームは意外でしたね。開発はこれからとの事ですが、HDリマスターなら結構早い段階で姿を見せてくるかも知れません。続報を楽しみにしましょう。