Wii Uが発売されたばかりの任天堂が既に次世代に向けて動き出しているようですのでご紹介。
任天堂、革新的ゲーム機開発へ体制一新 ９年ぶり ：日本経済新聞
任天堂は開発体制を刷新する。家庭用（据え置き型）ゲーム機と携帯型ゲーム機とで別々だった開発組織を統合。基礎技術やノウハウなどを共有し、開発を効率化する。家庭用と携帯型のゲーム機を連動させて遊べる仕組みの導入にも取り組む。スマートフォン（スマホ）の普及などで競争環境が激変するなか、開発体制を見直して革新的なゲーム機の開発につなげる。
これは一応朗報なんでしょう。
家庭用ゲーム機が下火と言われていますが、MSやSCEと違って家庭用ゲーム機の道しか残されていない任天堂が次世代ハードの開発を行うのは今のところ「当然」の話です。とは言え、さすがにWii Uが発売されてから数ヶ月で流れるニュースにしては違和感が半端ではありません。
日経の記事だけだと「任天堂は既にWii Uに見切りを付けた？」という見方も出来るからです。2006年に発売されて一大ブームを巻き起こした「Wii」の失速はゲーム史でも滅多にないレベルで、市場を支配したハードが次世代機にバトンを渡す前に力尽きているのです。現状が続くようならば著名なゲームアナリスト・Pachter氏が主張するように「最悪2500万台程度」で留まってしまうのかも知れません。
更にはMSやSCEが真の次世代機を準備しています。今年のE3までに発表されるのはほぼ確定でしょうし、次世代PS/XBOXが発表・発売されてしまうとWii Uの立ち位置が更に難しくなる事は各方面から指摘されています。
そのあたりから考えても、任天堂次世代機が数年以内に発表される可能性はゼロではありません。
勿論ハイテクウォッチャーとしては色々と楽しみが増える訳ですが、Wii Uで色々と技術的な課題を露呈した任天堂開発陣が次世代に向けて飛び越えなければいけないハードルは我々が想像しているよりも遙かに高いはずです。まぁ次世代PS/XBOXの「クラウド」が浸透しきってしまう前に任天堂は「革新」を見せつけなければ未来は無いでしょう。
ゲームかなー : 著名アナリスト「Wii Uは良くて4500万台、最悪2500万台で生涯を終えるだろう」
どうなる？ 2013年に注目のトップ人事 （東洋経済オンライン） - Yahoo!ニュース
エンタメでは、任天堂の岩田聡社長(53)の去就が焦点。山内溥現相談役というカリスマ経営者にスカウトされ、創業家とは無縁ながら入社2年目で社長に登用されてから11年目に入った。Wiiでの大成功から一転、12年3月期には上場以来初の営業赤字と苦しんだが、昨年末に発売した新型ゲーム機で巻き返しを図る。岩田社長より若い役員はおらず、最低でも2～3年は続投しそうだ。
そんな中、任天堂・岩田社長の続投がほぼ確実視されています。今後どのようなシナリオでWii Uを成功に導くのか、そして前述した「更なる次世代機」がどのような方向性に進むのか？ひとりのゲームファンとして行く末を見届けたい。
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