wiiu国内の人気アナリストがWii Uについて語っていますのでご紹介。






NEWSポストセブン|任天堂 業績悪化でも「カジノやパチンコに興味なし」の理由
エース経済研究所アナリストの安田秀樹氏が解説する。

「Wii Uはスペックを上げ過ぎて、開発費と原価の逆ザヤが収益悪化のネックになっています。1台売るごとに1万円以上の赤字を出しているのです。それでも岩田聡社長はソフトの販売でカバーし、2014年度は1000億円の黒字転換を“公約”しました。これを実現するには、為替による増益効果もなければ厳しい。何よりもゲーム機は一度コケれば経営体制を立て直すのに、ものすごい労力が必要になるため、いまが正念場といえます」(安田氏)


パクちゃんに並ぶ山師として知られている安田氏の有り難いお言葉。

本来ならば「Wii Uはスペックを上げ過ぎて」というくだりにツッコミを入れるつもりで書き始めましたが、別の部分が気になってしまいました。

1台売るごとに1万円以上の赤字を出しているのです

確かに「逆ザヤ」である事は任天堂が認めている事実ですが、任天堂に限らず「逆ザヤ額」が一般に公開されたことは一度もありません。せめて「これら数字はエースによる試算です」程度の注釈を付けるべきでしょう。

こちらは昨年12月に放送された番組で「岡三証券」が出した逆ザヤ額です。

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なんだか発売から半年以上が経過していますが、岡三「5000円」→エース「10000円」と逆ザヤ額が倍になってますね(笑)それぐらい双方が適当な試算だという事は明白ですが、岡三の方はきちんと「試算」と明示しています。この文字をどのように受け取るのかは人それぞれですが、エースよりは何百倍もマシです。

確かに「NEWSポストセブン」の主な読者はゲームに興味がない人が多いのかも知れませんが、それだけに「1台売るごとに1万円以上の赤字」という非公開の情報を断定的に語るのはどうなのかな?と思います。何故なら、興味がない事柄だからこそ「鵜呑みにしてしまう」からです。これが4gamerの記事なら読者も「はは、アホな」で済むのです。

これはゲームに限った話ではありません。現在の報道全てに当てはまる大きな問題だという事をメディアは認識しなければいけないでしょう。

要するに一般紙やニュース番組といった「専門的ではない総合メディア」で取り上げられる情報やニュースを「そのまま信じてはいけない」という事なのです。ニュースのキックとしては役に立つのかも知れませんが、知識として自身に吸収するためにはいくつかのソース等を比較したり検証する必要が有ります。

何を今更?という方もいるかも知れませんし、私もニュースや新聞といった総合的なメディアからは遠ざかりつつありますが、まだまだ多くの人はそれらメディアを信用しているのです。

そしてそれらの適当な情報に対して任天堂も文句を言えないのが困った話です。何故ならエースの安田氏は任天堂支持で有名なアナリストだからです。と言う事は、安田氏的には「任天堂は1万円の赤字を出しているのだから、ファンは買い支え無いとダメあるよ」という主張なのでしょうか?「赤字だから今のうちは買っちゃダメあるよ」という事なのでしょうか?頭の良い人の考える事は良く判りません。