
【西田宗千佳のRandomTracking】PlayStation Vita/Vita TV 開発者インタビュー - AV Watch
--Vita TVの映像出力解像度は?
島田:1080i(インタレース)ですね。ゲームとしては元々964×544です。
実は既存のVitaにもスケーラーは入っています。964×544のものを引き延ばして表示することもあります。ビデオなどは問題を生みやすいので、720pのフォーマットなら720pで流す、といったことをしています。
--新しく特別なスケーラーを乗せたわけでない、と?
島田:はい。今回は。
--ということは、元々Vitaでは、インターフェースさえあればテレビに映るはずだったわけですか?
島田:そうなりますね。
渋谷:PSPの時、PSP-2000の段階でテレビへの接続に対応しましたよね。その時にも思ったのですが、モーションなどを使う機器の背中からケーブルが生えて、テレビにつながっている状態が本当にいいのかな、という疑問がありました。
そういう内部議論の末に、「ポータブルのVita2000」と「Vita TV」に分けるのがいいだろう、という結論に至りました。
個人的にはSCEJAカンファで一番ポジティブな発表だった「PSVitaTV」の大きな特徴はHDMI出力と外部コントローラ接続の二つあります。どちらも2011年にPSVitaが発売される前から切望されていた機能ですし、「なんで付けないんだろうね・・・」と疑問に思っていたゲームファンも多いでしょう。全てのインタビューをチェックした訳ではありませんが、2011年当時のインタビューでPSVitaにHDMIと外部コントローラを付けなかった理由が明確に語られた事は無かったような気がします。
このあたりはPSVitaの開発機にはHDMI出力が付いていたことを知っている人にとっては尚更です。技術的にやスペースの問題で付けられなかったという訳では無いのです。私も開発機を見ながら「なんで製品版には付けないんだろうねぇ」と常々思っていました。
その「携帯機PSVitaにHDMIを付けない理由」が渋谷氏の口から語られていますが、皆さんはどのような印象ですか?
別段ゲームに限った話ではありませんが「やらない理由」は大抵眉唾物です。どうしても「出来ない」という事実をなるべく認めない方向で理論付けしますから、聞かされた方も「???」という状況になります。
今回の「PSVitaにHDMIを付けない」件に関しては「できない」ではなく「やらない」理由になる訳ですが、「モーションなどを使う機器の背中からケーブルが生えて、テレビにつながっている状態が本当にいいのかな、という疑問がありました」という説明には若干の無理を感じました。
だって自宅PSVitaユーザは充電しながらプレイする人も多いですよ。いくらPSVitaではモーション操作を活用するゲームが多数用意されているとはいっても充電しながらのプレイを否定はできませんし、イベントやゲームショウのPSVita試遊台には盗難防止も含めてケーブルで繋がれています。渋谷氏の主張は「判るような、判らないような、まぁ適当な理由だろうなぁ」って印象です。
携帯機PSVitaにHDMIを搭載しない本当の理由・・・少なくとも初代に関しては「モーションやタッチを活用したPSVitaならではのゲームを守りたかった」というのがあったんじゃないかな?このあたりは先般発表されたPSVitaTVの登場で根底が崩れてしまうわけですが、2年前のPSVita発売前の段階でHDMI出力を認めてしまっては開発者の意欲をスポイルするから・・・という考えがあったような気がします。
じゃあ、何故それを語らないのでしょうか?そのあたりも含めて「企業側がやらない言い訳」を理解することは難しいのです(笑)
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