コーエーテクモ





コーエーテクモ、命運握る「10年越しの新作ゲーム」


 コーエーテクモホールディングスの2017年3月期業績に黄信号がともっている。1月末に発表した16年4~12月期の連結営業利益は前年同期比11%減の34億円と、通期計画(前期比4%増の115億円)に対する進捗率はわずか30%。ここから高いハードルを越えて7期連続増益を達成できるのかどうかは、構想から10年以上を経てようやく完成した新作ゲーム「仁王」の売れ行きが決める。

16年4~12月期業績の進捗の低さの最大の理由は、ゲーム開発の遅れによる発売時期の延期だ。成熟化が進む国内スマートフォン向けゲームや家庭用ゲーム市場では限られたパイを奪い合うゲーム各社の競争が激化。開発に際限なくマンパワーを割けなくなる中で、品質の高さを求めるユーザーの声は強まる一方だ。ある社員は「過去を振り返ってもこれほど開発が遅れた記憶はない」と漏らす。

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「仁王」は売れて何よりだけど、コーエーテクモには一度痛い目にあってほしい気もする。「延期続きでもヒット作があれば結果オーライ」では業界全体に迷惑を掛けている自覚がなさ過ぎる。あとKADOKAWAも。