ジャンプフォース






JUMP FORCE - レビュー - 『JUMP FORCE』レビュー 「週刊少年ジャンプとは何か?」を考えさせられた作品

・この手のコラボものゲームではストーリーモードに期待するだけ無駄だと思うかもしれない。だが、それ以前にストーリーやミッション進行、ゲーム内ショップやオンライン対戦の窓口となるベースキャンプでのUIが酷い。ストーリーやフリーミッションもあまりにも薄い内容で、キャラクターモデルにも苦言を呈したくなった。どういうことかというと、キャラに命を吹き込む声優が、感情豊かに演技しているにもかかわらず、CGモデルの表情は常に固く、怒りの様相を見せている。この姿を見ていると、一種のギャグマンガを見せられているのではないかという錯覚を起こした。

・キャラクターモデルは表情から衣服まで全体的に固い印象で、等身も原作より高いように思える。顔つきも原作より大人びたように描かれており、懐かしのキャラクターのはずなのに、懐かしさを覚えるどころか、どこか遠くに行ってしまった感じを受けてしまう。



「週刊少年ジャンプ50周年」という記念的な看板を掲げた本作は、雑誌の傾向に合わせた箱庭型バトル作品として十分な作りとなっている。ただ、掲げている記念的な謳い文句とは裏腹に、参戦しているキャラクターは外の目を気にしたものばかりで、ジャンプファンが世代を超えて楽しめる作品と言えるものではなかった。シナリオの作りからUIは目に余るもので、プレイ継続の力になるようなものでもない。唯一オンライン対戦が勝敗関係なく楽しいゲームであることくらいだろう。


コストかけて3Dアクション作るより、リッチな一枚絵の紙芝居ゲームにしたらいいんじゃね(提案)