
脳にコンピューターチップを埋め込んだ男性、思考をそのままツイートすることに成功 : カラパイア
難病を患った男性が、脳にコンピュータチップを埋め込み、ただ考えるだけでツイートすることに世界で初めて成功したそうだ。
脳とコンピュータを接続するなど、かつてはSFの中の出来事だったが、脳にチップを埋め込む「ブレイン・コンピュータ・インターフェース(BCI)」という技術を使えば、今や思考だけでTwitterを使うことができることが証明された形となる。
オーストラリア在住のフィリップ・オキーフ(62歳)さんは、体の筋肉が徐々に動かなくなる「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」という難病を患っている。
彼はニューヨークに拠点を置く「シンクロン社(Synchron)」が開発したコンピューターチップを脳に埋め込み、ただ考えるだけでコンピュータを操作する力を取り戻した。
そして世界で初めて発信された”思考ツイート”が次のものだ。
(38) Thomas OxleyさんはTwitterを使っています 「no need for keystrokes or voices. I created this tweet just by thinking it. #helloworldbci」 / Twitter
キーを打つ必要はないし、声もいらない。このツイートは、ただ考えるだけで投稿した
思考だけで編集されたこのメッセージは、シンクロン社のトーマス・オクスリーCEOのアカウントを拝借して投稿されたもの。
(38) Thomas OxleyさんはTwitterを使っています 「I’m excited to announce a world first. At 7pm ET today (~5 hours) Phillip O’Keefe, who had a Synchron Brain Computer Interface implanted in April 2020 will take over my Twitter account for 30 mins. He will use the BCI to tweet answers to your questions: directly from his brain. https://t.co/FzxUImgZC3」 / Twitter
シンクロン社のコンピューターチップを移植したフィリップ氏が私のTwitterアカウントを30分間引き継ぎます。彼はBCIを使用して、あなたの質問に対する回答をツイートします。彼の脳から直接です。
「どの思考をタイプするのか、どうやって操作するんだい?」という質問に対して、「ブレイン・コンピュータ・インターフェース(BCI)を通じてさ」と回答。
さらに「グラフィカルユーザインタフェース(GUI)も操作できるの? ただ文字をタイプするだけ?」との質問に、「GUIもいける」と回答。
開頭手術なしの脳インプラント技術
フィリップさんは、ALSの病状が進んだおかげで、仕事はおろか、1人で生活を送ることもできなくなり、2020年4月に「血管内ステントロードBCI」の移植手術を受けた。
ステントロード(Stentrode)は、血管や気管など管状の内臓器官を広げるのに使用されている医療機器に小さな電極がついたデバイスだ。
カテーテル経由で首の血管に挿入してから脳の該当箇所に移動させるため、他のBCIのように頭蓋骨に穴を開けたり、開頭手術をする必要がない。
反応
まあ僕に埋め込まれた場合は猫とおっぱいについてのツイートしかしなそうだけど(´ω`)
とうとうきたな…未来
どのくらい本当なのだろうか?
障害のある方にとっては朗報かもしれない
でも、怖いかも
「脳波で動くロボット」は、こういう研究が基礎となって発達したんだな
こわ
少なくともフィルターはいると思うわ
思考がフィルターなしに全世界に駄々洩れなんて恐ろしすぎる
出力しようと意識したことだけ出てくるならいいけど、思考がダダ漏れはちょっと怖いな